ピアノの上のクリスマス

高校1年のとき、ピアノの先生を替えた。
そのころ60歳に手が届くぐらいだっただろうか。
手だけ見ると男の人顔負けのごつさなのに、夏でも冬でも花柄のかわいいブラウス、裸足で真っ赤なペティキュアをしていらした。
海外と取引をされている会社の社長さんがご主人だったからか、それとも昔ピアニストだったからか、毎年夏休み1ヶ月はほとんどヨーロッパで過ごされる。そして敬虔なクリスチャンだった。
習い出して初めての12月。
レッスン室に入ったら、でーんと部屋の真ん中においてあるグランドピアノの上に、ところ狭しと何かきれいな色のものがのっている。
近づいてみると、クリスマスカード。封をあけて、カードの文がよく見えるように置いてある。もっとよく見ると、いろいろな国の言葉で書かれていた。
「先生のお知り合いからですか?」
少しも嫌味なところなく、うふふ、と笑いながら
「すてきでしょ。カードをいただくと、お元気なのねって思うの」
今年5月に買った私のグランドピアノ。置いてあるのは小さなクリスマスツリー。これを置きながら、ちょっとうきうきした気持ちの、昭和40年代ヨーロッパが遠かった時代の、12月のレッスンを思い出した。
投稿者 yoko : 2007年12月22日 07:51| 思い出
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コメント
グランドピアノはかっこいいのですが、まだローンが・・・。
投稿者 あらんだまおばさん : 2007年12月24日 10:16
かっこいいなー グランドピアノ・・・
うふっ 私の幼少期を思い出しました
山間の田舎住まいで父に「オルガン買って」っていったところ
「よっよ 闇夜で銭 拾ったら買っちゃる」って それですっごく喜んでました。
投稿者 スッタンバッタンさわこママ : 2007年12月23日 19:06