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CAD Archive
【AutoCAD】いまさらのことなど(文字スタイルと寸法スタイル)
「文字スタイル」や「寸法スタイル」についてあまりよく理解していなかったのですが、AUTODESK社のサイトに「AutoCADビギナーの「あるある」:文字スタイル・寸法スタイルについて」というわかりやすい記事が掲載されていました。
その他にもCAD操作でヒントになる記事が紹介されています。
興味ある方は下記URLをご覧になるとよいかもしれません。
https://autocadresources.autodesk.co.jp/aug-jp/tips-for-autocad-beginners-styles
全体の線種尺度を変更する方法
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
皆さんは既にご存じかもしれませんが私が先輩に学んだことを忘備録も兼ねましてご紹介したいと思います。
オートキャド使用時、線種を変えたのに、実線に見えたり、線種は変わっているのは分かるけど細かすぎる。
という経験があり、線毎に尺度の変更をしていて、手間がかかっていました。
このような場合には「LTSCALE(線種尺度)」を使用することで図面の見映えが良くなると思います。
従来
①「LTSCALE」と入力
②エンターキーを入力後新しい線種尺度を入力する(状況に応じて見やすくなるような数値を記入)
③再度エンターキー入力で完了
全体の線種尺度が変わり個々で尺度変更する必要がなくなりました。
マルチ引出線(文字付き)の作成
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
今回少し長くなりますが、マルチ引出線の作成についてメモします。
まず「マルチ引出線」のスタイルを設定します。
1.「形式」の「マルチ引出線スタイル管理」をクリックし、「マルチ引出線スタイル管理」画面を開きます。
2.「新規作成」をクリック。
3.「新しいマルチ引出線スタイル名」を入力→「続ける」クリック。
4.「引出線の形式」色、矢印の記号、サイズなどを設定。
5.「引出線の構造」で引出線の折り曲げ数、参照線の長さ、尺度などを設定。
今回は「参照線の長さを設定」を「0」に変更し、「参照線を自動的に含める」のチェックを外す。
6.「内容」で文字のスタイル・色・高さや引出線と文字との位置決めなどの設定をします。
今回は文字の色を「Magenta」、文字の高さを「2.5」、引出線の接続を「左右に接続」にチェック、左側の接続および右側の接続で「最終行に下線」を選択、「参照線との間隔」を「2」にして「OK」。
7.「test01」というスタイルが作成されました。
では実際に「マルチ引出線」を作成してみます。
1.「マルチ引出線」をクリック。またはコマンドラインに「mleader」と入力。
2.画面上にカーソルを移動すると、「引出線の矢印の位置を指定または」という文が表示される。この時、画面上の任意の場所をクリックすれば矢印の位置が決まります。
3.次に「引出参照線の位置を指定」と表示されます。この時、任意の場所をクリックすれば引出参照線の位置が決まります。
4.引出参照線の位置を決めると「文字の書式設定」が開くので、文字を入力し、「OK」。
5.完成。
寸法線のトリム
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
皆さんは既にご存じかもしれませんが私が学んだことで便利だなと思ったことをご紹介したいと思います。
寸法線が重なってしまったとき、寸法線はトリムで部分削除できないのでいつも困っていました。
そんな時は[寸法マスク]を使用することで寸法値が見やすくなると思います。
通常表示
リボンの"寸法(N)"から寸法マスクを選択します。
①"追加/マスクを除去する寸法を選択または"となりますので、イメージ的には交差する寸法線の後側にしたい寸法線をクリックします。
②次に"寸法をマスクするオブジェクトを選択または"となりますので、交差する寸法線の前側にしたい寸法線をクリックします。
これで見やすい寸法線に仕上がったと思います。
【AUTO CAD】存在しない画層を削除するには
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
不要となった画層を削除するには、通常「名前削除」または「画層プロパティ管理」画面で任意の画層を削除しますが、下記のようなメッセージが表示され、「名前削除」や「画層プロパティ管理」で画層削除できない場合があります。
その場合は、コマンドラインに「LAYDEL」(画層削除)と入力します。
次に「削除したい画層上にあるオブジェクトを選択 または [名前(N)]」と聞いてくるので、「N」と入力します。
画層一覧が表示されるので、削除したい画層を選択し、「OK」すれば削除完了です。
マルチテキストのプロパティ(背景マスク)
文字が他の線と重なってしまう場合に、マルチテキストの背景マスクを
利用して簡単に見やすくする方法があります。
マルチテキストプロパティの背景マスクを選択し、
詳細を設定します。
・背景マスクを使用をチェック
・塗りつぶし色:図面の背景色
プロパティ変更前
プロパティ変更後
※線よりもマルチテキストが背面にある場合は、
表示順序を変更する必要があります。
このやり方であれば、隠れる線をカットする必要もないので簡単です。
AutoCADのシステム変数「INSUNITS」
デザインセンターを利用して他の図面からブロックを挿入すると、サイズが小さくなってしまうという現象がありました。原因を調べた結果、システム変数「INSUNITS」でした。
「INSUNITS」が4(ミリメートル)の図面のブロックを、1(インチ)の図面に挿入したために、サイズが小さくなってしまいました。
「INSUNITS」の値はブロック挿入だけではなく、画像をアタッチ場合にも影響してしまいます。
他の図面をコピーして使っていたので、設定を確認していなかったということも原因のひとつです。
今後も気をつけます。
AutoCADのポリライン
四角形等でなく自由な形で図形として作成したいとき
AutoCADのPLINE(ポリライン)という機能を使うと便利です。
コマンドでPLINEと入力、もしくはをクリック
↓
始点を指定
↓
希望の形にしていく
↓
Enterで確定
1つのオブジェクトで出来ているのでこの後雲マーク等に変更することが可能なのでとても便利な機能です。
また、このポリラインを雲マークに変更する場合は、
コマンドでREVCLOUDと入力、もしくはをクリック
↓
視点を指定 または [円弧の長さ(A)/オブジェクト(O)/スタイル(S)]<オブジェクト>:
↓
で、[O]を入力して[Enter]
↓
オブジェクトを選択:
↓
先ほど描いたポリラインを選択
↓
方向を反転しますか?[はい(Y)/いいえ(N)]<いいえ>:
↓
方向を指定して終了
自由な形をひとかたまりのオブジェクトで扱うことのできるポリラインの紹介でした。
寸法値の四捨五入(AutoCAD)
実際の寸法値を四捨五入して表示させることがあるのですが、
その四捨五入が正しくされないことがたまにあります。
例)
長さ12.5の実線の長さ寸法(寸法精度は0)の値が12となってしまう。
(本来は13となるべき)
調べてみると、解決策がありました。
<解決策>
寸法の丸めの値を寸法精度より小さく設定する。
上記の例の場合は寸法精度が0なので、
丸めを0.0001などと入力すると解決します。
ワイプアウト
手書きの図面をスキャナで読み込み、CAD上へアタッチした際、既存図面のサイン欄や注記など部分的に表示したくないことが多々あります。
そんなときに有効なのが「WIPEOUT(ワイプアウト)」です。非表示にしたい箇所をポリライン(フレームと呼びます)で囲むことにより非表示とすることができます。
ワイプアウトの方法は下記の通りです。
<ツールバー>から
作成 → ワイプアウト → 対象物を囲む → Enterで確定
<コマンドライン>から
WIPEOUT → 対象物を囲む → Enterで確定
ただこのままだと囲ったフレームが表示されたままとなり、印刷の際もそのまま印刷されてしまいます。
ワイプアウトのフレームを非表示にする方法は、
<ツールバー>から
作成 → ワイプアウト → フレーム(F)/ポリプライン(P) → Fと入力 → オン(ON)/オフ(OFF) → OFFと入力 → Enterで確定
<コマンドライン>から
WIPEOUT → フレーム(F)/ポリプライン(P) → Fと入力 → オン(ON)/オフ(OFF) → OFFと入力 → Enterで確定
以上が、ワイプアウトによる部分的なマスキング方法でした。
Auto CAD編集 - クイック引出線(文字あり)の作成
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
1.「クイック引出線」で作成する場合は、コマンドラインに「QLEADER」と入力し、「Enter」。
2.「引出線の1番目の点を指定、または[設定(S)]<設定>」と聞いてくるので、「S」と入力し、「Enter」。
3.「引出線の設定」画面が表示される。今回は文字付きを作成するので、「マルチテキスト」にチェックを入れる。「マルチテキストのオプション」で「常に左揃え」にチェックを入れる。(※テキストに合わせた幅で作成してくれる)
4.「引出線と矢印」で「引出線」、「(引出線の)折り曲げ数」、「矢印(の種類)」、「角度拘束」(1番目のセグメント:矢印の角度、2番目のセグメント:引出参照線の角度)を設定」する。
5.「アタッチ位置」で「最終行に下線」にチェックを入れる。
6.「注釈文字列の最初の行を入力<マルチテキスト>」と指示文が表示されるので、任意の文字を入力(今回は「マルチテキスト」)し「Enter」。
7.「注釈の次の行を入力」と指示文が表示されるが、今回は1行だけの作成なので何も入力せずに「Enter」。
8.完成。
「寸法スタイル」は現在のスタイルが適用されるが、「形式」→「寸法スタイル管理」で変更可能。
(補足1)上記メモの3.で「引出線の設定」の「注釈の再使用」の「次を再使用」にチェックを入れて作成すると、次回作成するとき、今回作成したテキスト内容が反映される(文字の入力が不要)。
(補足2)試しに「クイック引出線で作成したもの」と「マルチ引出線で作成したもの」とを「分解」してみました。
上記の選択状態で「分解」してみると、
ちなみに「クイック引出線」で作成したものをすべて選択した状態で「分解」すると、矢印、引出線+引出参照線に分解され、「色」は使用している画層のByLayerに変更される。
引出参照線の長さは延長可能。
AutoCADで文字を検索、置換する方法
今回はAutoCADで文字を検索、置換する方法を紹介します。
このようなCADで記入した文字列をまとめてExcelのように検索して置換したいそんな時に使用するコマンドがFINDです。
FINDと入力すると検索と置換画面が表示されます。
今回は小文字のaを○に置換します。すべてを置換をクリックします。
図面のなかに3オブジェクトのなかに9か所小文字のaが検索され、それらを置換したことが表示されます。
小文字のaが○に置換されました。
ちなみに、検索結果を表示の下にあるボタンをクリックすると検索オプションが表示され、更に細かく条件を設定する事が出来ます。
この機能を使うことで簡単に文字を検索し、置換できるようになりました。図面の修正作業をするときに活用していきたいと思います。
QSERECTを使った「寸法値の優先」一括削除
図面の寸法は、基本的に実際の寸法(計測値)で入力しますが、場合によって計測値でなく「寸法値の優先」で入力してある場合があります。
「計測値」ではなく「寸法値の優先」で描かれている個所はどこなのか、また「寸法値の優先」を一括で削除したい場合はどうすればいいかを調べましたので、作業メモとして記載します。
手順)
1. コマンドウィンドウから「QSELECT」もしくはアイコンをクリックします。
クイック選択のダイアログが開きます。

クイック選択それぞれの項目を以下のよう入力します。
- 適用先:図面全体
- オブジェクトタイプ:長さ寸法
- プロパティ:寸法値の優先
- 演算子:* ワイルドカードマッチ
- 値:?* (クエスチョン+アスタリスク)
OKを押します。

この状態で、「寸法値の優先」に値が入力されている寸法が、一括選択されていますので、「オブジェクトプロパティ管理」で「寸法値の優先」を一括削除する事が出来ます。
図面の比較方法
作業をする中で、いろいろな理由から図面が改訂になることがあります。
その際、どの部分が変更になったか迷う場合があります。
そんなときに活用したいツールがAutodesk Design Review です。
図面を取り込むことで変更箇所を指摘してくれます。今回はその比較方法をご紹介します。
Autodesk Design Review 2013使用した図面の比較
この二種類の図面を比較します。
横サイズが500から400に変更(寸法線あり)
縦サイズの長さが変更(寸法線なし)
1. 比較する図面を2種類dwfx形式で保存する。
2. Autodesk Design Reviewにて一枚目の図面を開く
3. 二枚目の図面をツール→シートを比較で取り込む
4. 比較完了
比較された情報は赤、緑で表示されるので確認する
変更になった場所は一枚目の図面は赤、二枚目の図面が緑でマーキングされます。
今回の図面はどこが変わったか、目視でも確認しやすいものを用意しましたが、複雑なものになってくると目視で見落とす可能性があります。多くの情報から確実に変更箇所を判断するのを助けてくれるツールです。
迷っている時間が少しでも減るようこのツールを活用していきたいと思っています。
Auto CAD編集 - クイック引出線(文字なし)の作成
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
1.「クイック引出線」で作成する場合は、コマンドラインに「QLEADER」と入力し、「Enter」。
2.「引出線の1番目の点を指定、または[設定(S)]<設定>」と聞いてくるので、「S」と入力し、「Enter」。
3.「引出線の設定」画面が表示される。
4.今回は引出線のみを作成するので「注釈のタイプ」は「なし(O)」にチェックを入れる。
5.「引出線と矢印」で「引出線」、「(引出線の)折り曲げ数」、「矢印(の種類)」、「角度拘束」(1番目のセグメント:矢印の角度、2番目のセグメント:引出参照線の角度)を設定し、「OK」。
6.適当な場所で1番目の位置をクリックし、適当な場所で2番目の位置をクリックし、3番目に引出参照線の最後をクリックすると、45度の矢印で、水平な引出参照線が作成できた。
<メモ1>上記5.の「引出線の設定」の「折り曲げ数の上限」を「3」ではなく「2」にすると、下記のように2番目のセグメント(引出参照線)は作成されない。
<メモ2>「折り曲げ数」を「制限なし」にすると、下記のように制限なく任意の折り曲げ数で作成できる。
AutoCAD 計算式を使って入力する方法
AutoCADを使って作図しているときに
図面の指示が計算式で表記されている時はありませんか?
今回はそんなときに便利な機能を紹介します。
コマンド 'cal
この ' が重要です。
たとえば直線を描くとき、
1点目から500+500+1000だけ離れた位置に入力して下さいと指示があった場合は、
通常なら2000と入力すればいいのですが、
このような単純な数値ではなかったときは電卓をたたいて計算しなければなりません。
そこで'calの登場です。
今回は2点目を'calで入力しました。
2000の距離に線分が引けます。
(寸法線は参考の為に後から入力しています。)
`calを使うとどんな形も簡単に計算式を使って作図することができます。
もちろん割り算掛け算引き算も可能です。
試しに円の半径を500/2*3(正解は750)と入れてみましょう。
半径750で円が作図されました。
ほんの少しですが、入力時に電卓をたたく手間が省けます。
活用できる業務がありましたら、皆さまもお試しくださいませ。
AutoCAD 図面の中に日付を自動で入力する方法
図面を管理する時に、この図面の最新更新日が気になる時がありませんか?
そんなときに便利なコマンドがありました。
FIELD
このコマンドを入れると下記のようにウィンドウが開きます。
今回は、保存した日付と時刻を表示させたいと思いますのでこのように選択します。
このように日付、時刻が入ります。
保存するたびに時刻が変わっていきますので、確実な最終保存日(時刻)を記録できます。
好きな場所に張りつけることが出来ますので、図面の端にそっとそえておくと目立たずに最新図面を確認することができます。
図面の管理方法の一つとして、お試しください。
AutoCAD連続印刷
AutoCADにて連続印刷行う場合は、モデル空間で位置を合わせて、印刷範囲を設定したり、図面をレイアウト空間に配置しておき、レイアウト空間毎に印刷設定を行い、AutoCADコマンドのパブリッシュを実行することで、複数図面を印刷する事が可能です。
中にはモデル空間毎に図面を作成し、異なる図面サイズになってしまうと、図面1枚毎dwgデータを開いて、印刷してと手間な作業となってしまいますが、今回、AutoCADのスクリプトコマンドを使用してスクリプトファイルをExcel VBAを使用して作成することで、より簡単にモデル空間での連続印刷を出来るようにしました。
Excel VBAを使用することで、フォルダ内のdwgデータ全て一括にしてファイルの選択を簡易的にし、図面毎に印刷設定を行い、また設定した情報をExcelに登録しておくことで以前使用したデータを流用したり、管理も出来るようになり、あとはスクリプトファイルとしてExcelからファイルを出力、AutoCADでスクリプトファイルの実行をすれば、AutoCAD上で複数の図面を連続して印刷することが出来ます。
また、スクリプトファイルが実行出来るAutoCADのバージョンであれば、多種多様なdwgデータに対応しており活用方法の範囲が広がりました。
今後の課題として、dwgデータの印刷をバックグラウンドで印刷が出来るようになれば、パブリッシュコマンドを簡易的に実行出来る内容になるかと思います。
Auto CAD編集 - 引出線(文字あり)の作成
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
1.「引出線」で作成するため、コマンドラインに「LEADER」と入力し、「Enter」。
2.「引出線の始点を指定」と聞いてくるので、適当な場所をクリック(下記図①、②)。「次の点を指定または~」と聞いてくるので、「A」と入力し「Enter」。
3.「注釈の最初の行を入力または<オプション>」と表示されるので、文字を入力(今回は「マルチテキスト」と入力)し、「Enter」。下記のように画面中で入力できるようにするには、画面下の「アプリケーションステータスバー」の「ダイナミック入力」を「on」にする。
4.「注釈の次の行を入力」と聞いてくるが、今回は1行のみの作成なので何も入力せず「Enter」。
5.完成。
Auto CAD編集 - 線と線をつなげるには(2/2)
(使用ソフト:Auto CAD 2011)
<方法2>「延長」を使用して線と線をつなげる。
1.メニューバーの「修正」→「延長」をクリック。またはコマンドラインに「stretch」と入力。
2.基準とする線を選択(ここでは2か所)→「Enter」
3.延長する線を選択(2か所)→「Enter」
4.完成。
<「延長」を使用する場合のポイント>
今回のように接続していない線と線を「延長」させるには、事前に「EDGEMODE」を「1」にしておく必要があります。
画面左下のコマンドラインに「EDGEMODE」と入力し、「Enter」。次に「1」と入力する。
初期設定の「EDGEMODE」が「0」のままでは、延長先に接続するオブジェクト(ここでは線)が無いと延長させることができません。
(「EDGEMODE」の設定が「0」の場合)
アタッチした画像が白黒反転して印刷される不具合

弊社では、図面、計算書から各種帳票までの印刷を、レーザープリンタ(Richo IPSio SP6220)をネットワークにつないで使用しています。
型は古くなりましたが、現役バリバリのプリンタで、毎日の業務に大いに役立っています。
ところが最近、ある一台のPCからの印刷で不具合がありました。
それは、Tifファイルを「アタッチ」したAutoCAD(DWG)ファイルを印刷すると、印刷までに非常に長い時間がかかり、印刷結果もネガフィルムのように白黒反転して印刷されるというものです。
時間がかかって作業効率は悪いですし、トナーインクももったいない。何より図面としても使えません。

「アタッチ」とは別ファイル(tif等)を図面(DWG)にリンク貼り付けすることですが、「アタッチ」していない図面は正常に印刷されるため、CADソフト側の設定に問題があると思いました。
うまく印刷できなかったDWGデータを他のPCから印刷してみますと、正常に印刷できます。
2台のPCのAutoCADの印刷設定など見比べて見ても違いがありません。
印刷に時間がかかることから、ネットワークの不具合がありプリンターまで、正常にデータが伝わってないのかな?とも思いましたが、エクセルやワードも含めすぐ印刷できますのでネットワークの不具合とも考えにくい。
さて、どこに問題があるのだろう?
?
?
?
?
?
あっ! 印刷の不具合だからもしかしてプリンタドライバ?
と、思いつき確認してみると、うまく印刷できないPCのプリンタドライバ名が「RICOH Black&White (RPCS)」となっていて、ネットワークに繋がっている他のPCと違います。
× RICOH Black&White (RPCS)
○ RICOH IPSiO SP 6220 RPCS
一度ドライバーを削除して、再インストールしたところ、無事正常な印刷ができました。
なぜ、「アタッチ」したDWGファイルだけが印刷不具合で、他の印刷は正常だったのかは不明ですが、プリンタドライバーの違いに原因があることは間違いないようです。
プリンタドライバーを設定する際に間違って選択していたようです。
[反省と学び]
- 慣れた作業でも一つ一つの確認を忘れずにしなければならない。
- 思い込みを捨て、あらゆる条件(状況)を想定して作業すること。
手描き図面をAutoCADに取り込む方法
手描きで作成した図面にAutoCADできれいに追加情報を描きこみたい!
と思ったことはありませんか?
今回は図面をAutoCADに取り込み、追加情報を記入する方法をご紹介します。
1.取り込みたい図面をスキャナーで取り込みます。
(今回はtifファイルで取り込みました。)
へのへのさんの顔面サイズです。
2.AutoCADを開きます。
3.挿入を選択してラスターイメージを参照、tifファイルで取り込んだデータを開きます。
4.取り込みたい場所を指定します。今回はXYZともに0の場所に入れました。
5.尺度は図面の尺度を考えて指定してください。今回は等倍なので特に指定していません。
6.完成!
これで新たな情報を描き込めます。新たに、CADのきれいな字で鼻と口の寸法を追加することができました。
スキャナーで取り込んだ情報の修正はできませんが、図面を最初から描きなおすことを考えると作業が軽減されます。
昔の図面を利用し、新たな図面を作成する機会があればぜひお試しくださいませ。
AutoCAD編集 - 線と線をつなげるには(1/2)
(使用ソフト:AutoCAD 2011)
「面取り」を使う方法と「延長」を使う方法で線と線をつなげてみます。
<方法1>「面取り」を使用して線と線をつなげる。
1.メニューバーの「修正」→「面取り」をクリック。またはコマンドラインに「chamfer」と入力。
2.画面下のコマンドの表示内容より、面取りの距離をそれぞれ確認する。
3.面取りの距離をそれぞれ「0」にしたいので、キーボードより「D」を入力→「0」を入力→「Enter」→「0」を入力→「Enter」
4.次につなげる線と線を選択。
5.完成。
※当然のことながら、面取りの距離が「0」以外の数値になっていると下記のように面取りされるので、面取りしたくない場合は「0」にします。
溶接記号について_断続溶接の場合のJIS表記とISO表記との違い
個人的な話になりますが、JIS表記とISO表記の相違で困惑してしまうのが、下記のような断続溶接の場合の表記です。(図1参照)
JIS表記だと、溶接記号の右隣に「L(n)-P」と記載する。(図2・図3参照)
これがISO表記だと、「n× L(e)」となる。(図4・図5参照)
「L」が「溶接長さ」、「n」が「溶接数」、残りが「ピッチ」というのは覚えているので、組み合わせの順番を覚えておけばよいのですが毎回忘れてしまいます。
そこに数字が入ると(例えば、「50(3)-250」、3×50(200)」)、「溶接長さ」と「ピッチ」がどっちがどっちだったかわからなくなります。
さらに、JISとISOでは「ピッチ」の意味するところが異なり、どっちがどっちだったかわからなくなります。
そこで語呂合わせで覚えようと思ったのですが、アイデアが浮かばず頓挫しています。
記憶力に自信が無い私にとっては、JIS Z 3021の表を毎回確認することが一番よい方法なのかもしれません。
Auto CADの図をExcelに貼り付けた後、図を編集する方法 その2
使用ソフト: Auto CAD 2011・Excel2007
2.「形式を選択して貼り付け」→「Auto CAD drawing オブジェクト」の「リンク貼り付け」を行った場合
(Excelに「リンク貼り付け」)
①任意のdwgファイル(今回は「てすと.dwg」というファイル)を開く
(注:Excelから印刷したいので、Auto CADの「形式」→「線の太さ」→「線の太さの設定」画面にて「線の太さを表示」にチェックを入れる→任意の太さに変更しておく)
②Auto CADの任意の図をコピー
③画面表示は任意の図にあわせる
④エクセルの画面を表示し、「形式を選択して貼り付け」→「Auto CAD drawing オブジェクト」の「リンク貼り付け」にチェックを入れ「OK」
⑤右クリック→「サイズとプロパティ」→「サイズ」の「拡大/縮小」で任意の倍率に変更する
(Excelに「リンク貼り付け」後、Auto CADで編集する場合)
①エクセルに貼りつけた図にカーソルを移動し、右クリック→「Auto CAD drawing オブジェクト」→「Edit」を選択
②Auto CADが起動→Auto CADで編集
(注:「貼り付け」の場合と異なり、元のファイル「てすと.dwg」が開く。編集は元のファイル「てすと.dwg」で行う。元ファイルとのリンクが切れるとAuto CAD での編集は不可。)
③編集が終了したら、Auto CADを「上書き保存」し、閉じる。
(Excelに「貼り付け」または「リンク貼り付け」を試してみた結果)
1.Auto CADの図をExcelに貼り付け後、Wordと同様にAuto CADで編集可能なのですが、編集した図をExcelに反映させる方法がなぜかたびたび変わりました。また編集した図をExcelに反映させた時に元の縦横比が保持されない場合がありました。(単純に私の設定・反映の方法がおかしいのかもしれませんが)
2.「リンク貼り付け」を行った場合、Auto CADで編集した結果を反映できない場合がありました。
ちなみにWordと同じように「グループ解除」してExcelで図を編集可能かどうかを試してみたが・・・・・
左記のような結果となりました。
Auto CADの図をExcelに貼り付けた後、図を編集する方法 その1
使用ソフト: Auto CAD 2011・Excel 2007
Auto CADで作成した図をWordと同じようにできるかどうかをExcelで試してみました。
(☆「画像の貼り付け」は、Wordと同様にできるので今回は省略します。)
1.Excelの「形式を選択して貼り付け」→「Auto CAD drawing オブジェクト」の「貼り付け」を行った場合
(Excelに「貼り付け」)
①任意のdwgファイル(今回は「てすと.dwg」というファイル)を開く
(注:Excelから印刷したいので、Auto CADの「形式」→「線の太さ」→「線の太さの設定」画面にて「線の太さを表示」にチェックを入れる→任意の太さに変更しておく)
②Auto CADの任意の図をコピー
③画面表示は任意の図にあわせる
④エクセルの画面を表示し、「形式を選択して貼り付け」→「Auto CAD drawing オブジェクト」の「貼り付け」にチェックを入れ「OK」。または「Ctrl+V」。
⑤右クリック→「サイズとプロパティ」→「サイズ」の「拡大/縮小」で任意の倍率に変更する
(Excelに「貼り付け」後、Auto CADで編集する場合)
①エクセルに貼り付けた図にカーソルを移動し、右クリック→「Auto CAD drawing オブジェクト」→「Edit」を選択
②Auto CADが起動→Auto CADで編集
(注:元のファイル「てすと.dwg」ではなく、テンポラリーファイルが開く。編集はこのテンポラリーファイルで行う。)
④「オブジェクトを閉じる前にMicrosoft Excelを更新しますか?」というダイアログボックスが開くので、「はい」をクリック
⑤エクセルにAuto CADの編集結果が反映される。
⑥ ④を実行したが、エクセルの図に反映されていない場合は、Auto CADで「上書き保存」し、「閉じる」。
または、「Auto CAD drawing オブジェクト」→「変換」→「再生方法」にチェック→「OK」
次回は「リンク貼り付け」を試してみます。
Auto CADの図をWordに貼り付ける5つの方法(その3)
使用ソフト: Auto CAD 2011・Word2007
今回は貼り付けた図をWordで編集できる方法を試してみた。
(4-1・4-2)「Auto CAD drawing オブジェクト」で貼り付けた場合(前回の続き)
<「貼り付け」後、Wordで編集する場合>
① 図を選択→右クリック→「グループ化」→「グループ解除」(Office 描画オブジェクトに変換)
② 削除したい部品を選択し、削除
③ 変更したい部品を選択し、右クリック→「オートシェイプの書式設定」→「色と線」等を変更
④ 文字・数字等は、Wordで作成
(5)そのまま「貼り付け」(Ctrl+V)を行った場合
(4-1)と同じ結果となる。
(試してみた結果・・・)
「Auto CAD drawing オブジェクト」で「貼り付け」・「リンク貼り付け」または「貼り付け」(Ctrl+V)を行った場合、Auto CADまたはWordで編集可能(ちなみにAuto CAD 2000LTで試してみたが、図の選択に時間はかかるが編集できた)。ただし、以下の注意点があることがわかった。
【「Auto CAD drawing オブジェクト」で「貼り付け」・「リンク貼り付け」し、Auto CAD で編集する場合の注意点】
1.図を選択する前にAuto CADが起動していないと図の選択に時間がかかる。
2.Auto CADの画面表示状態がWord上に都度反映される。
3.「Auto CAD drawing オブジェクト」で「リンク貼り付け」の場合、元となるAuto CADのデータとのリンクが切れるとAuto CADで編集不可となる。
4.「Auto CAD drawing オブジェクト」で「貼り付け」の場合、Wordへの貼り付け時およびAuto CAD で編集しWordに変換する際、元の縦横比率または表示サイズを保持できない場合がある。
5.Wordで印刷すると線および文字等の太さが細い場合がある。(解決策1)Auto CADの「形式」→「線の太さ」→「線の太さを設定」画面→「線の太さを表示」→任意の太さに変更する。(解決策2)Auto CADの「グローバル幅」に任意の値を入力し、ポリラインに変換する。
【貼り付け後、Wordで編集する場合の注意点】
1.Word上で図を選択し「グループ解除」すれば、Wordで編集可能なのだが、文字・寸法・塗りつぶし部分等も全てバラバラになる。
2.文字等はWordで作成し直す必要がある。
Auto CADの図をWordに貼り付ける5つの方法(その3)
使用ソフト: Auto CAD 2011・Word2007
今回は貼り付けた図をWordで編集できる方法を試してみた。
(4-1・4-2)「Auto CAD drawing オブジェクト」で貼り付けた場合(前回の続き)
<「貼り付け」後、Wordで編集する場合>
① 図を選択→右クリック→「グループ化」→「グループ解除」(Office 描画オブジェクトに変換)
② 削除したい部品を選択し、削除
③ 変更したい部品を選択し、右クリック→「オートシェイプの書式設定」→「色と線」等を変更
④ 文字・数字等は、Wordで作成
(5)そのまま「貼り付け」(Ctrl+V)を行った場合
(4-1)と同じ結果となる。
(試してみた結果・・・)
「Auto CAD drawing オブジェクト」で「貼り付け」・「リンク貼り付け」または「貼り付け」(Ctrl+V)を行った場合、Auto CADまたはWordで編集可能(ちなみにAuto CAD 2000LTで試してみたが、図の選択に時間はかかるが編集できた)。ただし、以下の注意点があることがわかった。
【「Auto CAD drawing オブジェクト」で「貼り付け」・「リンク貼り付け」し、Auto CAD で編集する場合の注意点】
1.図を選択する前にAuto CADが起動していないと図の選択に時間がかかる。
2.Auto CADの画面表示状態がWord上に都度反映される。
3.「Auto CAD drawing オブジェクト」で「リンク貼り付け」の場合、元となるAuto CADのデータとのリンクが切れるとAuto CADで編集不可となる。
4.「Auto CAD drawing オブジェクト」で「貼り付け」の場合、Wordへの貼り付け時およびAuto CAD で編集しWordに変換する際、元の縦横比率または表示サイズを保持できない場合がある。
5.Wordで印刷すると線および文字等の太さが細い場合がある。(解決策1)Auto CADの「形式」→「線の太さ」→「線の太さを設定」画面→「線の太さを表示」→任意の太さに変更する。(解決策2)Auto CADの「グローバル幅」に任意の値を入力し、ポリラインに変換する。
【貼り付け後、Wordで編集する場合の注意点】
1.Word上で図を選択し「グループ解除」すれば、Wordで編集可能なのだが、文字・寸法・塗りつぶし部分等も全てバラバラになる。
2.文字等はWordで作成し直す必要がある。
Auto CADの図をWordに貼り付ける5つの方法(その2)
使用ソフト: Auto CAD 2011・Word2007
今回は貼り付けた図をAuto CADで編集できる方法を試してみた。
(4_1)「Auto CAD drawing オブジェクト」→「貼り付け」の場合
<貼り付け>
① Auto CADの任意の図をコピー
② 任意の図に画面表示をあわせる
③ Wordを起動し、右クリック → 「形式を選択して貼り付け」 →
「Auto CAD drawing オブジェクト」を選択し、「貼り付け」にチェックを入れ、貼り付ける
注:元の比率を保ったままでの貼り付けができない場合は、
④ 図を選択した状態で、 右クリック → 「オブジェクトの書式設定」 → 「サイズ」の「倍率」を任意の倍率に変更する
⑤「オブジェクトの書式設定」 → 「図」の「トリミング範囲」を任意の大きさに変更する
<「貼り付け」後、Auto CADで編集する場合>
① 図を選択した状態で、右クリック→「Auto CAD drawing オブジェクト」→「Edit」を選択
② Auto CADが起動→Auto CADで編集
③ Wordに戻り、図を選択した状態で、右クリック→「Auto CAD drawing オブジェクト」→「変換」を選択
注:元の表示サイズを保ったままでの変換ができない場合は、
④Auto CAD(当該のテンポラリーファイルのみ)を閉じる
⑤「オブジェクトの書式設定」→「サイズ」の「倍率」および「図」の「トリミング範囲」
を任意の大きさに変更する
(4_2)「Auto CAD drawing オブジェクト」→「リンク貼り付け」の場合
<リンク貼り付け>
① Auto CADの任意の図をコピー
② 任意の図に画面表示をあわせる
③Wordを起動し、右クリック → 「形式を選択して貼り付け」 → 「Auto CAD drawing オブジェクト」を選択し、「リンク貼り付け」にチェックを入れ、貼り付ける
<「リンク貼り付け」後、Auto CADで編集する場合>
④図を選択した状態で、右クリック→「リンクされたAuto CAD drawing オブジェクト」→「Edit_リンク」を選択
⑤ Auto CADが起動→Auto CADで編集
⑥画面表示は任意の部分のみにする
⑦ Wordに戻り、図を選択した状態で、右クリック→「リンクされたAuto CAD drawing オブジェクト」→「変換」を選択
次回は貼り付けた図をWordで編集できる方法を試してみる。
サポートの構造解析モデル化のための作業
当社の業務の一つを紹介します。
配管などの支持構造物の強度評価する際に、単純な形状であれば、直接構造計算ソフトに入力し解析モデルを作成する場合もありますが、そうでない場合、または客様側でモデル化するなどお客様からのご依頼で、構造図(サポート図)から「形状」のみ簡略化し、「解析用モデル」としての図面を作成することがあります。
例えば、次図のようなサポート図を基に
モデル化しやすいように、形状をトレース。
この際に細微な寸法のずれを調整(解析評価には影響ない個所)しています。
構造解析ソフトに入力する際に、入力しやすい(=誤入力の起きにくい)ように、寸法、鋼材の種類、向き、荷重点など必要項目を入力します。
最後に、もちろん元図面との突き合わせチェックし、完成です。
設備図面を立体化
パッチワーク風にしてみた設備図面を3Dで立体化してみました。
手順を記載します。
図面画像を用意
前回、パッチワーク風にしてみた設備図面の画像を、正方形に加工しておく。
AutoCADでの操作
- 3Dモデリングメニューの「ホーム」→「直方体」を使いモデリング。
- 「表示」→「表示スタイル」で、ワイヤーフレームを選択
- 「挿入」→「アタッチ」→「参照ファイルを選択」で先に用意した画像を指定する。
- 直方体の画像を貼り付けたい面へもっていくと、対象の面が破線で表示される。
- 貼付ける画像の左下が起点となるので、対象の面のコナーをクリックして貼付ける。
尺度はそのままで貼付け、貼り付けた画像をドラッグして対角のコーナーへ合わせる。- 6面すべてに貼り付ける。モデルを回転させて貼付けやすい向きにするとやりやすい。
- AutoCADクラシックメニューへ切り替える。
カメラを移動させながら、モデルを撮影したいので、あらかじめカメラの移動ルートとなる「パス」をスプラインで作図する。
ルートとなるポイントは、「エクセル」を利用して作成すると楽。
「表示」→「移動パスアニメーション」で「カメラの関連先」(移動ルートとなるパスを指定)や、「目標」、アニメーションの「時間」「形式」を指定する。- 「OK」で名前を指定してアニメーションを作成する
以上で、アニメーションはできましたが、今回は出来上がった映像に、「Windowsムービーメーカー」にて、フリー音楽素材を提供くださっている、「MusMus」様(http://homepage2.nifty.com/musmus/index.html)より借用した、BGMを加えて合成しました。
tdsの文字がいくつ見えるでしょう?~パイプチェイス!
「tds」という文字を3ヶ所刻印したので、探してみてください。
Inventor LT 2011で作成した配管をアニメーションで表現しました。
配管と継手部分とに色分けし、緑色の配管ラインを追うようにターゲットパスとカメラパスを3Dスケッチのスプラインで設定し、作成しました。
DG図面をパッチワーク風に・・・
これまでは当社で作成した、非常用ディーゼル発電設備の図面を並べてみました。
- 解析用アイソメ図
- 拘束点反力及び標準荷重評価結果一覧表
- 耐震用サポ単 サポート配置図ドレンベント
- 耐震用サポ単 配管施工図ドレンベント
- 耐震用サポ単 埋込金物配置図
- サポート改造図
木製の配管の中をウォークスルー
「AutoCAD Inventor LT 2011」を使って、配管の3Dアニメーションを作りました。
「色のスタイル」を「WOOD」に設定して、直管やエルボ、ティーの所で木目を変え、動きを分かり易くしています。
「SAPPARIビール」のアニメーションでは、カメラポジションを物体の外に置き、ビアジョッキが回転して見える様にしましたが、今回のカメラポジション(視点)は、配管の中です。
製作途中で、公園の遊具のように見えてきたので、穴を開けて外が楽しめるようにしました。金と銀のサメと植木が、ちらりと見えるのわかりますか?
変化するブロック!「ダイナミック ブロック」
AutoCADには「ダイナミックブロック」があります。
回転したり、ストレッチしたり、変化するブロックで、ちょっと、かなり便利です。
今回は図面の注釈や表で使う「風船」をダイナミックブロックにする手順を追ってみます。
(1)AutoCADを新規で開きます。
(2)ツール→ブロックエディタを選択
(3)ブロックの名前を付けて→OK
(4)風船を作図します。
(5)「オーサリングパレット」の「パラメータ」の「基点パラメータ」を選択

(6)円の中心をクリック。
(7)「パラメータ」の回転を選択→
基点は円の中心でクリック→
パラメータの半径は円と矢印の接点にクリック→
(8)画面には「角度1」パラメータに「!」が黄色く表示されていると思います。
これは「パラメータ」に「アクション」が付いてないよ!の知らせなので、次に「アクション」を指示します。

(9)「オーサリングパレット」の「アクション」の「回転」を選択→
パラメータは「角度1」を選択→
オブジェクトは矢印を選択→Enter。
(10)これで回転はするようになりましたが、決まった角度で簡単に使えるように、「ルックアップ」も設定します。
(11)「オーサリングパレット」の「パラメータ」の「ルックアップ」を選択→
パラメータの位置は適当に風船の近くでクリック。
(12)「オーサリングパレット」の「アクション」の「ルックアップ」を選択→
パラメータは「ルックアップ1」をクリック→
「ルックアップテーブル」が開くので、プロパティの追加を選択→
「角度1」を選択→OK。

ここでは角度を時計の時間にしました。

「角度1」の欄に任意の角度、「ルックアップ1」の欄には選択時の文字を入れます。
これで完成です。ブロックエディタを閉じ、ブロックを保存して下さい。
(13)使うときは、「挿入」→「ブロック」→選んで→OK。
(14)ブロックをクリックすると、「▼」が表示され、クリックすると、ルックアップが出ますので選択してください。
(15)「●」部分をドラッグして、設定以外の角度に回転することも出来ます。

AutoCADの作表をExcelにお願い!
AutoCADで表の入力をするとき、
「Excelだったらなぁ」と恨めしく思うことありませんか?
「並び変え(ソート)したいな」
「連続でカウントするだけなのに」
「合計…。」
Excelだったら簡単に出来ることが、AutoCADは難しかったりします。
そんな時はAutoCADの表を使って、Excelとリンクをしてみましょう。
①Excelに作表します。
②名前を付けて保存します。
③AutoCADで表を作ります。
作成→表→挿入オプション→
データリンクから開始→データリンクマネージャを起動
→新しいExcelデータリンクを作成
→名前を付けます。
→ファイルを参照。
→リンクオプションを「範囲にリンク」にして参照セルを入力します。
→OK→表を張付け、大きさを調整します。
線の色などは表のスタイルで変更出来ます。
→文字の大きさ位置などは、左上のセルをクリックして、
「Shift」を押しながら右下をクリックし、プロパティで内容を変更します。
④Excelで表を修正した場合は上書き保存後、
AutoCADの表を右クリックして「表のデータリンクを更新」です。
また、CADデータを納品する場合など、リンクから外したい時には、
表を分解すれば、線分とマルチテキストになります。
※マルチテキストを分解すると文字になります。
物の全体像をつかむために。。。2Dから3Dへ
①2D CADで描く平面図
②2D CADで描くアイソメ図
③3D CAD図
2Dは平面的である為、立体的(アイソメ図)に描こうとすると寸法の出し方、取り合いがうまくいかず正確な形状の表現力には欠ける上、時間もかかる。
それに対し3Dは平面図、断面図、立体図にも利用でき、Inventorでは3Dデータを修正すると平面図、断面図に反映される。
また作業上便利なのが、ブラウザである。
ブラウザには作成履歴が表示されるので、変更したい箇所を直ぐに選択、修正することができる。
3DアニメーションでSAPPARIビールをグイっと!
Inventor2011LTで「Inventor Studio」を使ってアニメーションを作成しました。
LTなのでアセンブリ機能はありませんが、「派生」を使って、ジョッキのデータに、ビールと、泡の、データを読み込んで作っています。
ソリッドを3パーツ(ジョッキ、ビール、泡)それぞれ、ボディのプロパティで、ボディの色スタイルを変更します。
次にターゲットのパスとポジションのパスを、3Dスケッチして、カメラアニメーションの定義で、設定します。
座標のY軸を高さ方向にしておくと、カメラが回転せずに出来ました。
最後に、レンダリングアニメーションで、動画へ出力しました。
ビールの好きな社長のキャラクターを「エンボス」を使い彫り込みました。
Inventor LT 2011の基本操作 その2
前回(Inventor LT 2011の基本操作 その1)の続きです。
(7)残りの部分をスケッチする。
1.スケッチしたい面に作業面を作成する。
2.スケッチ画面にする。
3.「線」を使って外形を適当にスケッチする。
4.「一般寸法」を選択し、底辺から円孤中心までの長さおよび半径を指定する。
5.スケッチした二つの線に対しては「同じ値」を、線と円孤には「正接」を「拘束」する。
6.スケッチ画面を閉じる。
(8)厚みをつける。
1.フィーチャ画面で、「押し出し」を選択。
2.厚みを入力する。
3.「OK」。
(9)穴をあける。
1.「穴」を選択。
2.「配置」にある「同心円」を選択し、任意の面をクリックし、同心円にさせるエッジをクリックする。
3.ダイアログボックスにて、穴サイズ・形状・深さを選択または入力し、「OK」。
(10)押し出すための円をスケッチする。
1.スケッチ画面で、「ジオメトリを投影」させた円を「オフセット」し、「一般寸法」で円の直径を指定する。
2.スケッチ画面を閉じる。
(11)円を押し出しする。
1.フィーチャ画面で、「押し出し」を選択。
2.厚みを入力する。
3.「OK」。
(12)リブを挿入する。
1.「作業フィーチャー」の「平面」を選択。
2.二つの平面の中間に作業平面を作成する。
3.スケッチ画面で、リブを取り付ける位置に「線」を引く。
4.スケッチ画面を閉じる。
5.「リブ」選択し、リブを取り付けたい方向を指定する。
6.リブの厚みを入力する。
7.「OK」。
(13)完成。
AutoCAD2011で3Dモデルを透過させる




Inventor LT 2011の基本操作 その1
Inventor LT 2011を使用して、下記形状のモデリングを行う。
スケッチ:長方形(2点)、寸法(一般寸法)、線
フィーチャ:押し出し、フィレット、穴、作業平面、ミラー、リブ
(1)長方形をスケッチする。
1.2Dスケッチ画面で、「長方形」を適当に作成する。
2.「一般寸法」を選択し、各辺の長さを指定する。
3.スケッチ画面を閉じる。
(2)厚みを付ける。
1.フィーチャ画面で、「押し出し」を選択。
2.厚みを入力する。
(3)フィレットを作成する。
1.「フィレット」を選択。
2.フィレットしたいエッジを全て選択。
3.半径値を入力し、「OK」。
(4)穴をあける。
1.「穴」を選択。
2.各エッジをクリックし、穴のセンター位置寸法を入力する。
3.ダイアログボックスにて、穴サイズ・形状・深さを選択または入力し、「OK」。
(5)反対側にも同じ円を作成する。
1.「作業フィーチャー」の「平面」を選択。
2.二つの平面それぞれをクリックし、中間に「作業平面」を作成する。
3.「ミラー」を選択。
4.「ブラウザ」(作業履歴のあるところ)の「Hole 1」を選択。
5.「対称面」は、中間に作った「作業平面」を選択。
6.「OK」。
(6)基礎部分が完成。
次回は、残りの部分を作成します。
複数のDWGファイルを一括処理する便利なフリーソフト
複数のDWGファイルを連続処理させるフリーソフト「スクリプトメーカー version.2.7」をご紹介いたします。
「スクリプト」とは、コマンドをあらかじめ記述したファイルを用意しておき、それを使って設定したコマンドを人手を介さずに連続実行させるものです。
今回は「名前削除」→「監査」→「全体Zoom」→「上書き保存」させるコマンドを事前に準備しました。
「スクリプトメーカー」の操作方法は下記の通りです。
1.(スクリプトメーカーを起動する)
ダウンロードした「Scrmaker.exe」をダブルクリック 。
AutoCADも起動しておく。
その時ファイルは開いていなくてもよい。
2.(ファイルリストの作成 )
「図面ファイルをリストに追加する」ボタンを押して、操作対象となるDWGファイルを指定する。
3.(テンプレートファイルを開く )
「開く」ボタンを押してテンプレートファイルを指定する 。
今回のテンプレートファイルは、事前に作成しておいた「名前削除スクリプト」→「名前削除 + 監査 + Zoom + 保存.dat」
4-1.(スクリプトを作成)
作成ボタンを押す。
4-2.(スクリプトを実行)
スクリプト実行ボタンを押す。
5.(終了)
ファイルを閉じる。
処理させたいコマンドをいろいろと作成する必要はありますが、あとは「スクリプトメーカー」を利用すれば簡単に連続処理が可能です。
AutoCADで複数データをまとめてPDF作成









AutoCAD2011 3Dを2Dに切出し
1. 3DデータをAutoCAD2011で開きます。
2. 表示 → 3Dビュー → 平面図にします。
3. 作成 → モデリング → 断面オブジェクトで矢視場所を示します。
クリック → ドラッグで切りたい場所を決めます。(後で修正可能です)
断面オブジェクトの中央にある水色矢印をクリックすると
見る方向を反対側に変えられます。
4.断面のボリューム(奥行の範囲)を表示させて修正します。
断面オブジェクトの端にある三角をクリック → 断面ボリューム
表示されたボリューム(範囲)を青の矢印ポイントをドラッグしながら調整します。
5.矢印方向からの絵になるように、表示 → 3Dビューで回転します。
6.断面オブジェクトをクリック選択後、断面オブジェクトの上で右クリック
→ 2D/3D断面図を生成
7.断面図/立面図を生成コマンドの設定
2D断面/立面図、新規ブロックとして挿入 → 作成
8.2Dの断面図が出来るのでコマンドの質問に答えて下さい。
挿入位置を指定 → 貼り付けたい位置でクリック
X方向の尺度を入力するか対角コーナーを指定 → (通常なら)Enter
Y方向の尺度を入力 → (通常なら)Enter
回転角度を指定 → 絵を水平にしてEnter
以上です。
AutoCADLT2000と2009の互換性による不具合
当社では、AutoCADLT2000 (AUTO DESK社)を使用し図面作成を行っております。
先日、AutoCADLT2007にて作成された図面を、AutoCADLT2000で開ける様にコンバーターし、LT2000にて図面を編集する作業があり、完成図面を(LT2000にて保存)後日AutoCADLT2009にて開いたところ、LT2000では表示されていなかったオブジェクトが多数出現!!
それに付け加え、グリッド線の表示はオフで保存したにも拘らず、グリッド線オンの状態でデータを開くという不具合が発生しました。
原因は、上位Verで下位Verにない機能を用いて作成したオブジェクトや設定が、このような現象を引き起こすのであろうと推測しました。
他ソフトでも、多々ある話しですが。。。。
そこで、この問題に対しどういった対策を講じるかいくつか考えてみました。
- DWG TrueView 2010(AUTO DESK社が無償で提供している見る行為のみ可能なソフト)にて確認
- メリット
- 無償の為お金が掛からない
- デメリット
- 不要なオブジェクトがあることは確認出来るが、あくまでも見る行為しか出来ない為、解決法とは言えない
- AUTOCADの最新版のCADを導入
- メリット
- 何も困らない
- デメリット
- 元手が掛かる(¥150,000前後)
- LT2000とは操作性がかなり変わっている為、慣れるまでに時間が掛かる
- AutoCADと互換性がある低価格なソフトの導入
(Bricsys社 Bricscad V10)
- メリット
- 低価格(AutoCADの最新版の1/4ぐらいの価格で購入出来る)
- 3Dにも対応
- 操作性が現在使用しているLT2000とに酷似している
- デメリット
- AutoCADとどの程度までの互換性があるか信用性が定かではない(要体験版にて検証)
- 当ソフトで作成したdwgをDWG TrueView 2010にて開くと、【非ネイティブ】という注意が出てくる(下図参照)
- 某電気街の路上で各メーカーのさまざまなソフトウェアが入っているメディアを購入
- メリット
- 低価格で購入可能
- デメリット
- 法的処罰が課せられる
- ウィルスが感染しシステムがダウン
特に[4.]は、所謂不正(違法)コピーなので論外!絶対手を出してはだめですよ!
(著作権に対する侵害行為には、10年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金という刑罰や、不法行為に対する民事上の損害賠償という制裁が科せられます。なお、2007年7月1日から施行の改正著作権法では、法人への罰金の上限が3億円に引き上げられました。今後の著作権法改正では、刑罰の上限が10年とされ保護強化が図られています。組織がソフトウェア不正コピーで訴追されれば、その組織の定評を大幅に損なうことにもなります。)
以上の事より、
まずは3の案を検証し、結果次第で次の対策を講じる事が最良かと思われました。
その後どうなったかは、当コラムにて続報をお待ち下さい。