IPアドレスについて

IPアドレスには、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスの2種類が存在し、それぞれ異なる目的と機能を持っています。
グローバルIPアドレスはインターネットに接続する際に使用される「住所」であり、世界中で唯一無二でなければならないため、管理機関によって厳格に割り当てられます。
これにより、使用しているプロバイダーや接続地域を特定することが可能です。

一方、ローカルIPアドレスは、企業などの組織内ネットワークで使用され、その中での識別に使用します。
ローカルIPアドレスは、インターネットに直接接続されない機器に割り当てられます。

グローバルIPアドレスは、インターネット上でデバイスを特定するために使われ、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によって割り当てられます。
これにより、インターネット上での通信において外部からのアクセスを可能にしますが、そのためにはセキュリティ対策が非常に重要となります。
不正アクセスやサイバー攻撃から保護するために、ファイアウォールやセキュリティソフトウェアが必要です。
一方、ローカルIPアドレスはプライベートネットワーク内でデバイスを識別するために使われ、ルーターやネットワーク管理者によって割り当てられます。
同じプライベートネットワーク内であれば重複しても問題ありませんが、異なるネットワーク間での通信にはNAT(Network Address Translation)という技術を使用して、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスを変換し、通信を可能にします。

IPアドレスにはIPv4とIPv6の2つのバージョンがあります。
IPv4は32ビットのアドレスで、約43億のユニークなアドレスを提供しますが、インターネットの成長に伴いアドレスの枯渇が問題となっています。
これに対して、IPv6は128ビットのアドレスで、ほぼ無限とも言える数のユニークなアドレスを提供し、将来的な拡張に対応しています。
IPv6は、より多くのデバイスがインターネットに接続されるようになるにつれて、ますます重要になってきています。

asakura
朝倉 2024/05/07
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