AutoCADは便利
今年度から、解析業務に携わるようになりました。
これまではAutoCADを使って配管図や施工図など図面を描く仕事に取り組んできましたが、現在は図面を読み解いて、それを解析モデルに落とし込むような作業が多いです。
AutoCADを使う機会は減りましたが、離れてみることでAutoCADは便利なんだなぁということに気づく機会がありました。特に、構造解析モデルのノード(評価点)の座標を算出するような時に、AutoCADが思考の補助ツールとして便利だと感じています。
例えば、複雑な形状の配管において(勾配や曲げなどでごちゃごちゃの)、評価点の位置を初めから数式で把握するのはなかなか大変です。そこで、AutoCAD上に簡易的なモデルを作成し、図面上でノードの配置を確認することで、座標の整合性や幾何的な関係を直感的に把握できます。さらに、紙上であれば電卓が必要な寸法や角度も簡単に測定することができます。
答えを作ってから、計算式を作れるので安心です。
このように、AutoCADは単なる図面作成ツールではなく、設計・解析の思考を支える「視覚的な検証環境」としても活用できることを学びました。贅沢な使い方だとは思いますが、使えるものは何でも使って業務をこなしていきたいです。