Home > Archives > 2013年9月 Archive

2013年9月 Archive

演奏会は素敵なディナー~アシュケナージ&辻井伸行

アシュケナージ&辻井伸行演奏会.jpg演奏会の日は、どんな曲目で構成されるのだろうと、わくわく朝からしている。

昨夜は、オーケストラ・アンサンブル金沢がアシュケナージ指揮、辻井伸行ピアノ。

前菜は、
メンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」

初めて聞く曲だけど、まずはオーケストラの完成された音色を確かめて。

メインディッシュの魚料理は、
グリーグのピアノコンチェルト

生の辻井さんのピアノの音色は、なんと多彩なのだろう。
ピアノなのにピアノでない音。
ピアニストは、ピアノとがっつり四つに組んでいる弾き方している人、多いけど、
辻井さんは、馬を颯爽と乗りこなしているような・・・
アンコール2曲目のシベリウス「もみの木」の最後のフレーズは、あまりの美しい音の粒に、思わず涙がこぼれた。

メインディッシュの肉料理は、
ベートーベンの交響曲7番

楽器のテルミンの奏者のように、マエストロの手が動く。
がっしりした骨格の曲は、指先からぐいぐい引っ張るように、オーケストラから音を出し、高みへと。

デザートは、アンコール曲
ラフマニノフのヴォルカリーズ

あの甘いささやきは、まるでなめらか溶けるジェラード。厚みのある低音は、濃厚なチョコ。

心の空腹を満たした、素晴らしい演奏会でした♪

「遺品整理士」合格

  • Posted by: あらんだまおばさん
  • 2013年9月17日 12:54
  • 仕事

picsay-1379389614.jpg亡くなった身内の片付けに、しばしば駆り出されることが、あった。

洋服、日用品、寝具、家具、電気製品から、思い出がたくさんつまっているであろう飾ってある品々まで、人ひとりが亡くなると、驚くほどの量が処分される。

それだけではなく、込み入った法的な手続きも発生する。

現代は、核家族化したことで、亡くなった方の片付けに来られることもままならない身内が増えたと、どこかで読んだ。

「そうか、大好きな片付けで、お手伝いできることあるかもしれない」と思ったのが、そもそも養成講座を受けてみようかな、と思ったきっかけ。

だから、
一般廃棄物収集運搬許可や産業廃棄物収集運搬許可や古物商許可のあるところと、協力体制を整える必要があることも、知らなかった。

特殊清掃があることも、知らなかった。

遺品を供養して差し上げられる神社やお寺を探しておかなくてはいけないことも、知らなかった。

保険のこと、車や家の処分のこと、銀行のことなど、いろいろなことを聞かれる受け皿にならなくてはいけないことも、知らなかった。

受かってはみたものの、親戚の家を片付けるのと違って、きちんと見積もりとって、お支払いしていただく「仕事」なのだ。

A4用紙10ページに及ぶレポートを書きながら気がついた、「この仕事は相手の心に寄り添うのが大切」を基軸に、歩み始めようか・・・。

影絵は踊る~藤城清治展

藤城清治影絵1.jpgスクリーンに映る黒一色の人の影が、とことこやってきて、くるっと振り返ると、厚みのない紙でできていることがわかって、ちょっとびっくり。

出てくるのは、目が大きくて、足をがっと開いて、サンタクロースのような帽子をかぶり、長靴をはき、笛を吹く小人さんや、にぎやかに回るメリーゴーランドの木馬たち。

子供の視線なので、伸びあがるようにみていた影絵のお芝居は、黒一色ではなく、実は極彩色だったのだろうか。

私のなかの深いところにある昭和の記憶が蘇った、宮崎県立美術館での『藤城清治 光と影のファンタジー』だった。

影絵作家の藤城清治画伯は89歳。
素手に薄い剃刀を持ち、紙をすーすーと切っていく姿は、とてもとてもお歳を感じさせない。

80歳のころ、広島の原爆ドームを見て、新たな目標が見つかったそうだ。
「時間をかけないと、本物は見えてこない」

スケッチブック片手に日本のあちこちに出かけ、精密なデッサンをもとに、影絵を制作される。
普通の絵画と見まがうばかりの作品は、東日本大震災の惨状をも残した。

でも、人気(ひとけ)のなくなった福島の一角や岩手の一本松には、あの小人さんがいる!
思うようにいかなかった子供時代に見た小人さんが、私にとって、漆黒の闇の中のかすかな“希望”であったように、震災の傷跡にも、希望がきらきらちらばっている影絵。

半世紀を経ても、私に、いや、生ける人々皆にささやく小人さんの声は、変わっていない・・・。

Index of all entries

Home > Archives > 2013年9月 Archive

Feeds

Return to page top